メリットとデメリット

土地を購入して得られる所有権と比べて、借地権にはどんなメリットがあるのでしょうか。借地権の場合、あくまでも土地の所有者は地主なので、購入するよりも安く済みます。毎月1万円地主に地代を払う、というように支払いをするため、自己資金だけでローンを組まずに家を購入したいという人にもおすすめです。期間が終われば地主に返す必要はありますが、期間中や更新が可能な場合は相続することもできます。また老後は老人ホームや老人向けのマンションに入りたいという人は、安く購入でき決まった期間で返せるというメリットは大きいです。また土地に対する不動産取得税や固定資産税がかからないというメリットもあります。地主さんが売らずに貸すという土地は、立地などの条件が良いということも多いです。

ではデメリットはなんでしょうか。まずあくまでも所有者は地主なので、土地は自分のものにはなりません。また住居の資産としての価値も低くなります。建物を建てる時にローンを組む場合、条件が厳しくなることもあります。借地権を持っていても、地主さんの許可を得なければ自由に建て替えができないなどの制限もあります。

デメリットも多いですが、条件が合えばかなり得なので検討する価値はあります。老後の計画をきちんと立てている人にはぴったりというケースも多いので、選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。

借地権の種類

借地権には大きく分けて、普通借地権と定期借地権があります。この2つの違いは、主に契約の期間に関わるものです。どちらも基本的に無期限ではなく、あらかじめ契約期間は定められています。

普通借地権では原則30年と決められていますが、貸し主と借り主両方の同意があればそれよりも長く設定することもできます。期間が終了した後には更新をすることができ、最初は20年、その後は10年単位で更新をします。更新期間も同意があれば長くしてもかまいません。

一方定期借地権では、期間が終了した後に契約を更新することができません。一般定期借地権は50年以上の期間を設定し、期間が終了すれば土地を更地にして地主に返す必要があります。他にも建物の買取請求権を認めないという規定もあり、貸し主により有利な契約です。例外的に建物譲渡特約付借地権であれば、定期であっても更地に戻す必要はなく、継続して居住したい場合には借家として契約を結ぶことができます。

また平成4年以前に契約されたものに関しては旧法が適用されています。旧法は借り主側により有利になっていて、期間は建物の種類によって異なります。契約を更新する際には旧法がそのまま適用されるため、新たに契約を結びなおさない限り旧法のまま契約が続きます。

借地権とは

住宅の購入を考えたことのある人であれば、一度は耳にしたことがあるであろう借地権ですが、実はどういったものなのか知らないという人は多いのではないでしょうか。単純な土地を借りる権利というわけではありません。たとえば、土地を借りる目的は様々で、住居を建てるため、駐車場として利用するため、資材などの保管場所としてなどが考えられます。

そのうち、借地権扱いになるのは住居を建てるために借りた場合です。資材などを保管するための倉庫を建てているのであれば借地権が発生しますが、建物はなくそのまま土地だけ利用している場合は借地権にはなりません。要するに借地権というのは、建物を建てる目的で土地を借りる場合に発生する権利になります。

借地権というのは、原則として定められた期限までの間、地主に土地代を支払うことで土地とそこに建てた建物を利用できる権利を得られるというものです。定められた期間が終了した後には、土地を更地にして地主に返す必要があります。そのため借主にとっては不利な場合もありますが、購入して所有権を持つよりも安く済みます。借地権にも種類があり、期間が違ったり返す時の決まりが違ったりするので、それによってメリットやデメリットも変わってきます。また、住居の場合は戸建てが一般的でしたが、最近では借地権付きのマンションが販売され話題となりました。それらを踏まえて、借地権の種類やそれぞれのメリット・デメリットなどを説明します。